一棟アパート投資 — 規模拡大期の選択肢と落とし穴
区分1戸から一棟へ。CFは厚くなりますが、融資・修繕・空室対策の規模も大きくなります。一棟ならではのメリット・デメリットを整理します。
最終更新: 2026年6月
3行サマリ
- メリット: CF厚い・空室リスクが戸間で分散・土地値の根拠が強い
- デメリット: 融資ハードル高・修繕は自己責任・流動性低い
- 新築木造アパートのフルローンは「節税のはずが赤字」が起きやすい
一棟アパート投資のメリット
- CFが厚い: 8戸あれば1戸空室でも家賃7戸分は確保
- 空室リスクが分散: 区分の「1戸=家賃0」を避けられる
- 土地値が根拠になる: 売却・融資で土地評価が出る
- 大規模修繕を自分でコントロール: 管理組合に縛られない
- 規模拡大しやすい: 一棟ベースで複数棟保有が現実的
一棟アパート投資のデメリット
- 融資ハードルが高い: 数千万-数億の借入。属性厳しい
- 修繕は全部自分の責任: 外壁・屋根・防水は数百万-千万級
- 流動性が低い: 区分より売却に時間がかかる
- 管理が大変: 入居者複数、トラブルも複数
- 固定資産税が高い: 土地・建物の評価額が大きい
木造 vs 鉄骨 vs RC
木造アパート: 価格安・利回り高(8-12%)・耐用年数22年。融資期間短め
軽量鉄骨: 木造とRCの中間。耐用年数19年(最短)
重量鉄骨: 耐用年数34年。中規模に多い
RCマンション: 価格高・利回り低(5-8%)・耐用年数47年。融資長期
軽量鉄骨: 木造とRCの中間。耐用年数19年(最短)
重量鉄骨: 耐用年数34年。中規模に多い
RCマンション: 価格高・利回り低(5-8%)・耐用年数47年。融資長期
注意:新築木造アパートのフルローン
「節税になる新築木造アパート」をフルローンで買うと、表面利回り7-8%でも実質CFはギリギリ。空室率が悪化したり金利が上がるとすぐ赤字。デッドクロスも22年目に来る。営業マンのシミュは楽観的なので、保守シミュ必須。
中古RC一棟を選ぶなら
- 築20年程度(残存耐用年数27年)で長期融資を引きやすい
- 満室稼働中のオーナーチェンジ(賃貸需要の証明)
- 土地値(路線価×土地面積)が物件価格の50%以上
- 修繕履歴を売主から書面で受領
- 近隣の競合物件と家賃比較
一棟投資が向く人
👶 はじめての方へ
一棟投資は「数字を読む力」「修繕計画を立てる力」「銀行と話す力」が要求されます。区分で1年以上経験を積んでからの方が成功率が高いです。
- 年収700万円以上・自己資金1,500万円以上
- 区分投資で1棟以上の実績がある
- 不動産以外の収入源があり、空室耐性がある
- キャッシュフロー重視(節税は副次目的)
購入前のシミュレーション
シミュレーターで「新築木造アパート」または「中古RCマンション」テンプレートから始めて、家賃下落・空室・大規模修繕を保守的に調整してください。
規模拡大に伴って法人化を検討する人も多いです。詳しくは 法人化のタイミングを参照。